『昔の記事から7』
 2016年12月3日の記事です。  こんにちは。  もう12月ですね。一年も終わり。忘年会シーズンです。  僕は『忘年会』というネーミングが好きではありません。その年の事を忘れてはいけないでしょうと。良い事も悪い事も。  けれど、普段あまり話さないような人と話すきっかけになるのは良いですね。酒で相手はテンションおかしな事になっていたりするので。  今回はその中で起きた印象的な会話を挙げましょう。  4人でテーブルを囲んでいたのですが、大人しめのメガネ君・チャラい茶髪君、真面目なマッチョ君。そして僕。  3人は順調に酒を飲み進めて行くうちに、マッチョは唐突に切り出しました。 「俺、斎藤工になりたい」  突然のカミングアウトに、茶髪君は笑って言います。 「いやいや、絶対無理! つーかなんで?」  え? 斎藤工って誰? なんて聞けなかったので、僕は一人スマホでググりました。俳優さんのようです。  マッチョ君はその理由を至極簡単に言いました。 「抱かれたい男ランキング1位だから」 「モテたいって事ですか?」  メガネ君は誰にでも敬語で話します。僕はその返事を待とうとマッチョ君を見ましたが、首を振りました。 「モテたいんじゃない。考えてみ? ランキング1位だぞ? あの店員の女の子だって俺に抱かれたいって思ってるって考えただけでもう充分だし」 「じゃあ思うだけ思ったら良いじゃないですか」  僕は言ってしまいましたが、酒のおかげが怒らせずには済みました。 「だったらオレDAIGOになりてー。家帰ったら北川景子いんだぞ? 凄くね?」 「でも、自分がDAIGOの時点で北川景子を見る目も変わってますよね」  また僕は言ってしまいました。どうにも昔辻斬りとあだ名を付けられた癖が残り、ぶった切ってしまいます。 「メガネは? 誰になりたい? お前ガッキー好きなんだっけ? 誰かと付き合ってたっけ?」  僕はもう何も言うまいと、口を両手で押さえました。  メガネ君は持っていたグラスを静かに置くと、 「ボクはガッキーになりたい」  予想外の答えに、僕らは返答に困っていると、静かに続けます。 「例えば、茶髪さんの身体を茶髪さんが触っても何も問題無いじゃないですか?」 「おぅ……オレの身体だからな」 「そう言う事ですよ。ガッキーになればガッキーを好きに出来るんですよ!」  メガネ君はやや力の入った口調になりました。酔っているとはいえ、自然とガッキーの身体を好き放題しようと考えている事に若干困惑しながら、僕らはガッキーの良さを延々語られました。画像も見せられました。  『逃げ恥』の星野源が羨ましいと語られもしました。  熱が引いて来たのを感じて、茶髪君は僕の方を見ました。 「遊は誰になりたいんだよ? いや、違うな、そういう話じゃなかった。誰が好き? 芸能人」  いやそういう話だったでしょう。と思いつつ。 「いや芸能人よくわからないし興味無いですね」 「二次元しか興味無いって?」 「そうですね」  ため息を返されて僕のターンは終わりました。  そんな、忘年会の男4人のテーブルの一コマという設定のネタでした。  これからみなさま飲酒運転には気をつけて下さい。  老人の事故のように、マスコミはきっとネタを狙っているでしょう。  それではまた来週。 2018/02/11 NEXT→9ページ目